カリーニン ロシア原子力問題コンサルタントによるロシアの原子力産業の動向に関する講演会(2008.1.28)

 当協会は平成20年1月28日、ロシア原子力問題コンサルタントであり、前・ロシア総合戦略研究所(Institute of Complex Strategic Studies)の副所長のカリーニン氏を招き、「Russian Nuclear Agenda 2008: International Cooperation Challenge」と題する講演会を開催しました。講演会には70名を超える参加者がありました。

 ロシアでは、政府が2030年までに40基の原子力発電所の新規建設構想を表明し、原子力庁の後継組織となる国営会社ロスアトム(Rosatom)、その傘下に民需部門を統括した株式会社アトムエネルゴプロム(Atomenergoprom)を創設するなどの大規模な再編が進んでおり、同氏は、その最新の動向、原子力開発プログラムについて紹介しました。

 また、ロシア国内で稼働中の原子力発電所には大規模な改修が必要であると考えられる一方、原子力機器製造能力上の制約により原子力蒸気供給システム(NSSS)以外は海外からの輸入が必要とみられることから、相当額の輸入が必要になるとの見方を示し、日ロ協力の可能性と、日本の原子力産業がロシア市場へ参入する方法について紹介、日ロの原子力産業が共存共栄することへの期待を表明しました。

lecture2008

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