2008-4 中国原子力産業協会の代表が年次大会参加、原産協会と意見交換

2008年4月
日本原子力産業協会
国際部

  • 中国で昨年(2007年)設立された「中国原子力産業協会(中国核能行業協会)」の事務局次長 フェン・イー*氏が、東京で開催した第41回原産年次大会(2008年4月15日~16日)で講演し、原産協会幹部と意見交換しました。
     「中国原子力産業協会」から原産協会に対し、同じ民間非営利団体として、両者の交流、協力について積極的な意向が表明され、原産協会幹部の年内の中国訪問が招請されました。
     原産協会としても、会員各位のニーズにあった交流の実現に力を注ぎたいと考えています。
     
  • 中国では現在、運転中の900万kWの原子力発電所が全発電量の2%を供給していますが、2020年には4,000万kWの原子力発電規模で全発電量の4%とする意欲的な開発計画をもっています。これは増大する電力需要に対応するとともに、地球環境問題にも配慮したものです。
     
  • 「中国原子力産業協会」について
     「中国原子力産業協会」は、中国の原子力発電会社やその他の関連企業、研究機関などが会費を出しあい、政策提言、政府と会員間また会員相互の情報交換と相互発展を図ることを目的に、昨年(2007年)4月、北京で正式に設立された全国的な組織です。理事長は、元 国防科学技術工業委員会副主任、中国国家原子力機構主任の張華祝 氏です。
     100会員でスタートした協会ですが、今年(2008年)4月までに会員数は180になりました。約20名の事務局職員が、会員ネットワーク、データベース作りなどの相互連携、情報提供作業などに追われています。今年5月21日、22日には、「2008年年会」と「中国の原子力エネルギーの持続的発展フォーラム」をあわせて北京で開催するため準備中です。原子力の安全確保と情報共有に力を注ぎ、事故情報を発電所間ネットワークに掲載するシステムを作っています。

*注:フェン・イーの漢字表記は□毅、□は偏がニスイで、旁が馬

お問い合わせ先:国際部 TEL:03-6256-9313(直通)