カザスフスタン共和国の原子力産業関係者との懇談

カザスフスタン共和国の政府及び政府機関の原子力関係者一行が、平成20年12月16日、当協会を訪問しました。


一行は、社団法人ロシアNIS貿易会(ROTOBO)が実施する、原子力関連産業に携わる人材育成事業(経済産業省委託)として来日したもので、エネルギー・鉱物資源省のタケレコフ原子力産業部長を団長に、産業・貿易省、カザトムプロム、カザフスタン原子力大学の専門家、計8名から構成。

一行は、約1週間の滞在中、カザフスタンにおける原子力産業の発展に係わる政策立案や原子力広報活動に役立てるために、日本の政府、原子力関係機関・団体を訪問し、日本の経験や取組状況を学ぶことにしています。当協会では、16日午前に、当協会スタッフより、日本の原子力産業発展の歴史と現状に関する講義を受講するとともに、午後には原子力産業界の関係者との懇談会に出席しました。

懇談会では、日本側から電力会社、メーカー、商社、原子力機関の関係者が出席し、両国の相互理解を図るために、カザフスタン側より、同国の原子力政策や体制、原子力産業の実情や展望について、紹介していただきました。カザフスタンのウラン生産は現在、カナダ、オーストラリアに次ぎ、世界3位であるが、2010年には1位(世界シェアの30%、15000トン)を目標としていること、2030年までに、海外企業との連携により、燃料サイクル全般(転換・濃縮・燃料加工)の構築を実現していく計画があるとし、原子力分野における人材育成に関する両国の交流促進、日本の原子力技術の導入(特にウラン生産、純金属、希少金属生産や燃料製造分野)への期待を寄せました。また、両国間の原子力平和利用協力協定の締結を見据え、有望な協力分野等についての意見交換をしました。

なお、カザフスタン側の発表資料は会員専用ホームページでご覧いただけます。

お問い合わせは、国際部(03-6812-7109)まで