カザフスタン共和国での日本原子力セミナーへの協力

 2010年代の後半に原子力発電の導入を考えているカザフスタン共和国の原子力関係者を対象に、アスタナとアルマティで原子力セミナーが平成21年1月29日〜2月3日に開かれ、当協会の職員が講師として参加しました。これは、原子力産業に携わる人材育成事業(経済産業省委託)の一環として、(社)ロシアNIS貿易会が実施したものです。

 このセミナーでは、カザフスタン側の希望により、@日本の原子力製造産業の黎明期の産官学の協力の歴史、A日本の進んだ原子力技術の研究開発現況、B日本の電力会社の活動状況、C原子力広報活動、等に関する講演が、エネルギー・鉱物資源省の行政官や原子力委員会幹部、カザトムプロムの研究者や広報担当者を対象に行われました。

 このため、日本から5名の講師がカザフスタンに派遣されましたが、日本原子力研究開発機構(JAEA)や東京電力(株)の専門家とともに当協会の職員も加わり、原子力産業の初期の努力を紹介する講義をしました。

 世界第2位のウラン資源国であるカザフスタンとわが国の原子力協力は、2006年8月の小泉首相のカザフスタン訪問(「共同声明」と「原子力平和的利用協力の促進に関する覚書」調印)、また2007年4月の甘利経済産業大臣のカザフスタン訪問(「原子力平和利用分野での戦略的パートナーシップ強化のための共同声明」署名)により、@核セキュリティ、原子力安全、核不拡散の重要性について合意がなされ、Aウラン鉱山共同開発やカザフスタンの軽水炉導入での協力促進が約束され、B現在、原子力協力協定の締結に向けた協議が進展しております。

 昨年12月25日付の本メールマガジンでも既報のとおり、カザフスタン原子力産業代表団(エネルギー・鉱物資源省と国営原子力企業カザトムプロム)は、昨年12月、(社)ロシアNIS貿易会の招聘により来日しました。

 1997年から新首都となったアスタナ市は、1月の平均気温がマイナス19℃という寒さの中で、巨大クレーンが見渡す限り動いており、「2030年までに世界のトップ50位の近代国家に!」というカザフスタンの意気込みを強く感じました。原子力委員会でのセミナーでは、ジャンチキン原子力委員長の「日本の協力に感謝。直接日本の経験を聞けるので、できるだけの関係者を集めた。日本を重要なパートナーと考えている」との挨拶を受け、熱心な質疑・意見が飛び交いました。

建設中の首都アスタナ市(原子力委員会のビルより撮影) ジャンチキン委員長は、インドとの原子力協力協定の件で大統領
に頻繁に呼ばれて忙しい中を、セミナーの開会、閉会とも参加

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