[JAIF] 原産創立50周年・原産協会発足を記念して
    −各界からのメッセージ− 1956-2006

自ら戦略的に行動する団体に期待


ウイメンズ・エナジー・ネットワーク(WEN) 代表
浅 田 浄 江

私どもウイメンズ・エナジー・ネットワーク(WEN)は、エネルギーに関連する企業や団体等で広報業務に従事する女性達を中心に、専門家と非専門家をつなぐパイプ役を果たそうと1993年に設立されました。設立当初より、貴協会から多大なご支援を賜って参りましたことを心から感謝申し上げます。

中でも、1999年10月に韓国ソウルで開催された第21回日韓原子力産業セミナーでは「パブリックアクセプタンスにおける女性の役割−WENの活動−」と題して発表の機会を与えていただきました。その時の報告書の第1ページ目には「今回のセミナーの特徴として、両国で原子力PA活動を展開している女性組織が初めて参加し、(中略)20年以上の長い本セミナーの歴史に新しい足跡を残すこととなった」という文章が記されています。

この経験は私どもにとって大変貴重であったばかりでなく、参加された男性の中から何人もの方が賛助会員として入会されるなど、国内のネットワークを広げるきっかけともなり、その後の飛躍につながる確かなステップとなりました。まさに、WEN活動の歴史に残る一ページを貴協会とともに作らせていただけたことを光栄に存じています。

さて、50周年を祝う時は、来るべき50年を考える機会でもあります。昨年10月に原子力委員会がまとめた「原子力政策大綱」が閣議決定されました。原子力利用は今、新たに決定された計画のもとで、関係する各セクターがそれぞれ責任をもって大綱の内容を遂行していかなければならない重要な時期にあると認識しています。

日本原子力産業協会が、原子力を取り巻く新たな状況に対応すべく、50年の歴史を背景に、「自ら戦略的に行動する団体」として力強く歩み始められたことに敬意を表します。


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