[JAIF] 原産創立50周年・原産協会発足を記念して −各界からのメッセージ− 1956-2006 |
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敬愛される国際組織として
原子力の仕事をする女性たちのグループであるWIN-Japanは、原子力平和利用推進の立場で、一般の人々への原子力理解促進を目的に活動していますが、WIN活動の世界的な流れは、一般市民のみならず、政治家、メディア、オピニオンリーダー、教育者など、世論をリードする層へ積極的にアプローチするようになっています。このことから、日本原子力産業協会が今後、政策面などで原子力産業界を代表して発言する役割を担っていただくことへの期待とともに、上記世論形成層への理解活動にも取り組んでいただくことに大きな希望を持っております。 また、国際ネットワークでもあるWINは、原産協会の国際展開にも大きな関心を寄せています。日本と世界の原子力安全文化、規制基準、原子力に対する国民気質などに相違がある中で、両者の調和を図りながら、国際舞台で日本の原子力産業が伸長していくための旗振り役をしていただきたいと思います。今まで以上に、国内および世界に向けて、力強く、効果的、生産的な発言・発信をしていただき、ビジネスの面でも日本がアジアのリーディングカントリーとなる牽引力としての協会であってほしいと思います。 ところで、原子力関係の会合では、女性が大変少ないのが現状です。女性の姿が当たり前になるような時代が来たら、原子力が真に国民産業として、この国に根付き、受け入れられていることが実感できるように思います。これまでの日本原子力産業会議には、女性リーダーの方々がおりました。引き続き、性別に関わらない能力の活用をお願いいたします。 原子力エネルギーと放射線の開発・利用の分野は、国民の幸福や利益に適う、社会貢献度の高い仕事です。こうした思いから生まれる使命感は、社会から公正に評価されるというインセンティブがあってこそ醸成され、継続されるもので、使命感の上にこそ、健全な原子力安全文化が育つのだと思います。原産協会は、こうした原子力を支える人々の心の光となるような、実力を備えた存在であることを望んでおります。国際社会で敬愛される日本の原子力産業を目指して、原産協会の力強い舵取りに期特しております。 |