原子力委、今後の研究開発等に「基本的考え方」まとめへ意見交換

2015年1月6日

 原子力委員会は12月24日の会合で、今後の「基本的考え方」取りまとめに向けて、意見交換を行った。
 岡芳明委員長は、原子力の将来について、日本の輝く未来に貢献し、国際的にリードする「ダントツプロジェクト/ダントツ研究開発」を目標に掲げるよう提案した。
 その中で、福島第一原子力発電所事故収束に向けては、長期的にオンサイトと関連施設はどのような役割を果たすのかを考え、世界の英知を集めた事業・研究開発や人材育成についても考慮しつつ、合理的な汚染水対策およびトリチウムを含む水の処理処分や廃炉廃棄物などを含む廃炉ロードマップの遂行について議論したいとした。
 また、国内外の環境変化を踏まえ、今後、中長期的に取り組むべき日本の原子力エネルギー利用の政策課題については、エネルギー基本計画、危機管理、防災・減災、原子力損害賠償制度、安全性向上・規制、高経年化対策、廃炉、放射性廃棄物、使用済燃料、平和利用――などを挙げた。【後略】
(1月7日付け号掲載)