原燃、新型ガラス溶融炉モックアップ試験実施状況
日本原燃は5月28日、同月9日まで実施された新型ガラス溶融炉モックアップ試験の第2段階後半分の成果を公表した。新型ガラス溶融炉モックアップ試験は、ガラス固化技術の向上を図るため、六ヶ所再処理事業所敷地内に2013年にしゅん工した「ガラス固化技術開発施設」で、モックアップ試験炉により模擬廃液を使って行われるもの。
溶融炉の連続・安定運転といった処理能力の一層の向上を目的とした第2段階試験では、2014年11月~2015年1月の前半分で、流下性の向上や、炉底部に残留物が堆積する傾向が見られないなどの成果が得られている。2015年2月からの後半分では、廃液の処理能力に関する試験が行われ、運転状況や流下性は良好で、使用前検査の条件である1時間当たり約70ℓの廃液供給量で、より安定的に運転できることを確認し、試験を順調に終了できたとしている。
原燃では、引き続き、詳細にデータを分析した上で、新型ガラス溶融炉の実機への導入判断に向けた検討を行っていくこととしている。