東芝メディカルシステムズ 新型回診用X線装置発売 電源ケーブルなしで撮影可

2015年4月16日

 東芝メディカルシステムズは15日、本体幅56cmのコンパクトな設計でユーザビリティを大幅に向上させた回診用X線装置Mobirex(モビレックス)を開発したと発表した。狭い空間でも様々な検査に迅速に対応できるとしている。 
 同装置は大容量バッテリーを搭載した電動走行タイプで、X線照射時に電源ケーブルを接続せず撮影が可能。照射野ランプのLED化などで、消費電力も削減した。新型のスリム支柱は、伸び縮みして容易に位置決めができるテレスコピック方式で、より遠くまでアプローチできる同社独自のオフセットドーム構造を採用した。
 また、パスコードでのキーレスエントリーや可動絞り部での本体前後操作(微速スイッチ)、X線管後方からの支柱操作(後方ハンドル)など使いやすさにこだわったほか、現場の声を受けて装置上部にデジタル装置などを置くことができるスペースも設けた。
 最大出力が14kW(通常出力)と32kW(高出力)の2種類のタイプがあり、ワイヤレスハンドスイッチなどのオプションも組み合わせられる。
 同新製品は4月17日から19日までパシフィコ横浜で開催される2015国際医用画像総合展(ITEM2015)に出品される。