石川氏らエネルギーフォーラム賞受賞

2015年4月1日

 エネルギーフォーラム主催の「第35回エネルギーフォーラム賞贈呈式」が3月26日、都内で行われた。

 優秀賞には、石川迪夫原子力デコミッショニング研究会会長著『考証福島原子力事故/炉心溶融・水素爆発はどう起こったか』(日本電気協会新聞部刊)、石井彰エネルギー・環境問題研究所代表著『木材・石炭・シェールガス/文明史が語るエネルギーの未来』(PHP新書刊)、普及啓発賞には、竹内純子国際環境経済研究所主席研究員著『誤解だらけの電力問題』(ウェッジ刊)、特別賞には、中西準子産業技術総合研究所フェロー著『原発事故と放射線のリスク学』(日本評論社刊)が選ばれた。電力問題はいまだに誤解だらけだと主張する竹内氏は、一方で「誤解をさせてしまったことから反省しないといけない」とも語った。

 また、併催の「第1回エネルギーフォーラム小説賞」には、昭島瑛子著『カムパネルラのつぶやき』が選ばれた。執筆にあたり電力問題などについて勉強し、自身にも新しい世界が広がったと語る昭島氏は、「この小説が震災を忘れないことにつながれば」と述べた。

選考委員会座長の茅氏と受賞者ら

選考委員会座長の茅氏と受賞者ら