2014年度国内CO2濃度 初の400ppm超え 気象庁発表

2015年5月29日

 気象庁は5月28日、2014年の大気中の二酸化炭素(CO2)濃度年平均値について、国内で観測を行う3地点のうち2地点で初めて400ppmを超えたと発表した。さらに日本南方海上(2015年冬季)、日本の南東上空6km付近(2015年4月)の大気中CO2濃度もそれぞれ過去最高を記録したことにも触れた。
 3観測地点それぞれのCO2濃度平均値は、綾里(岩手県大船渡市)が401.3ppm、南鳥島(東京都小笠原村)が399.5ppm、与那国島(沖縄県八重山郡与那国町)が401.7ppmだった。2014年の年平均値に加えて2015年4月の月平均値でも3地点で過去最高を更新している。
 2015年冬季の北西太平洋海域洋上大気中のCO2濃度は402.4ppmで、日本の南東(神奈川県綾瀬市-南鳥島間)上空6キロ付近では、2015年4月の月平均値は403.2ppmだった。
 米国海洋大気局(NOAA)では5月6日、世界の大気中のCO2濃度が2015年3月に400.83ppmを記録し、1980年以来の観測史上初めて月平均400ppm超となったと発表している。同局では、この数値に達したことが地球温暖化へと向かうマイルストーンであるとして警告している。