JAEA、サンルックスが放射線の作用理解する学校用実験教材を開発、販売

2015年2月19日

 プラスチックレンズメーカーのサンルックスと日本原子力研究開発機構は12日、放射線橋かけ技術を使って作製した形状記憶樹脂を、放射線の作用を理解するための学校実験教材(=写真)として初めて開発し、4月より学校教材の販売メーカーから販売されることを発表した。【中略】
 同教材は、生分解性樹脂であるポリカプロラクトン樹脂に形状記憶性を持たせて開発したもの。放射線橋かけを施したものと施さないものの2種類があり、放射線橋かけを施していない樹脂は60℃程度の温水中で溶けるが、放射線橋かけした樹脂は、温水中で溶けずに引っ張ると伸び、室温では固まって、再び温水に浸けることで元の形状に戻る様子が観察できる。
(2月19日付号掲載)

JAEA実験教材