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KHNP原子力安全シンポジウムでの高橋理事長講演・KAP(韓国原産年次大会)開催について

2016年5月23日

 当協会の高橋理事長は、4月19日に韓国・慶州市で開催された「KHNP原子力安全シンポジウム」への招待を受け、「日本の原子力産業の現状と概要」と題して講演を行いました。

 この「KHNP原子力安全シンポジウム」は、国策である地域の活性化を目指し、KHNP(韓国水力・原子力(株))が、本社をソウル市内から原子力施設立地地域に隣接する慶州市に移転したことを機に、地域住民への原子力施設に対する安全性理解活動の一環としてメディア、地方自治体や地域住民を含めて約200人の規模で開催されました。
 来賓には、チョン・クンモ元科学技術省長官や産業通商資源省および原子力安全委員会の関係者を迎えての特別講演が行われた後、海外からは、カナダよりCANDUオーナーズグループの社長・CEOであるフレッド・ディアマーカー氏と当協会高橋理事長が講演者として招かれ、KHNP内部からの「原子力発電所安全性向上の現状と将来計画」や「原子力発電所の安全運転政策」についての発表を交えたセッションが行われました。
KHNP-KAP01 高橋理事長は、日本の原子力政策や福島第一原子力発電所の廃炉状況、そして自主的な安全性向上に向けた取り組みなどについて講演し、福島第一原子力発電所事故の経験と教訓を世界で共有することの大切さを強調しました。
 また、その後のパネルセッションでは、メディア関係者も加わってのディスカッションが行われました。 KHNPによると、会場から高橋理事長に対しとても多くの質問(質問用紙への記入)が寄せられたようですが、その中で、2つの質問が提示されました。

KHNP-KAP02  一つ目は、津波の研究を行って防潮堤を高めた一方、非常用電源が何故地下に置いてあったのか。二つ目には、福島事故後の除染作業に関し、森林の除染が対象から除外されているのは何故か、というものでした。
このシンポジウムでは、KHNP職員による大々的な安全への誓い・宣言が行われ、終了しました。

 また、韓国では、続く4月20、21日に韓国原子力産業会議(KAIF)主催による第31回年次大会(KAP)が釜山で開催され、当協会より2名が参加しました。日本からは、JAEA前理事長の鈴木篤之氏が、プレナリーセッションIの「NOAH: Nuclear Odyssey Alongside Humanity after COP21」…COP21後の人類に寄り添う原子力の旅路…、に登壇し、日本の長期的エネルギー政策は、3E+S(Energy, Economy and Environment with Safety)に基づくものであることなどについてスピーチが行われ、続いてパネルディスカッションが行われました。
KHNP-KAP03 プレナリーセッションIIの「Spent Nuclear Fuel: When, What and How」…使用済み燃料をいつ、何をどのように…、では、電力中央研究所(CRIEPI)の亘 真澄氏が登壇し、日本の使用済み燃料の現状について、日本政府が昨年10月に使用済燃料のための方策に関するアクションプランを作成しているが、六ヶ所村の再処理施設の運転開始が遅れており、進展が見られないなどの現状報告や乾式貯蔵技術に関する研究についての講演が行われました。

KHNP-KAP04 この大会においては、大規模な展示会(255ブース)やサイドイベント(人材育成、リクルート、コンサルティング、デコミッショニング等)が併催されており、最近韓国で大変関心が高まっているデコミッショニングをテーマとしたビジネスフォーラムには約400名の参加者が会場を埋めたようでした。また、韓国原産によると、約700名の大会参加者のうち、原子力関係企業に加えて政府関係者が約50名、招待者約200名、展示会来場者を含めると参加数は約1000名に上るとのことでした。

 韓国の原子力産業界は、KHNP本社の慶州への移転により、徐々に主な活動場所をソウルから慶州、釜山に移しているようで、KHNPは、慶州市内に会議場を建設するなど、益々住民への理解活動を活発化させているようです。

以 上

お問い合わせ先:国際部 TEL:03-6256-9313(直通)

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