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韓国電力KPS廃炉・バックエンド調査団の来訪協力

2017年6月23日

 韓国原子力産業会議(KAIF)と韓国電力KPSが率いる原子炉廃止措置調査団(廃炉関係の担当者、技術者等計7名)が5月22日~27日に来日し、茨城県東海村と福井県にある日本原子力研究開発機構(JAEA)、日本原子力発電(株)(JAPC)および関西電力(株)の廃炉関連施設等を訪問しました。

 韓国の原子力産業界では、近い将来に直面する原子力発電所の廃止措置への取り組みの一環として、海外における廃止措置の現状や技術開発の動向などについての調査を進めています。今回の訪問は、韓国電力KPSが韓国政府から廃炉措置に関する調査委託を受け、当協会のカウンターパートであるKAIF経由で受け入れ協力を行いました。

 一週間の訪問は、前半に茨城県東海村、後半に福井県にある廃炉関連施設等を訪問しました。一行は5月23日(火)午前中に、JAEAの核燃料サイクル工学研究所を訪問しました。JAEA国際室高橋課長および同研究所の大森副所長からの概要説明の後、低放射性廃棄物処理技術開発施設(LWTF)、地層処分基盤研究施設(ENTRY)と地層処分放射化学研究施設(QUALITY)を見学しました。午後には、原子力科学研究所に移動し、JRR-2研究炉や再処理特別研究棟を見学しました。翌5月24日(水)には、日本初の商業用原子力発電所であるJAPCの東海原子力発電所を訪問しました。JAPC東海事業本部の柳原部長代理より当発電所の概要や廃炉作業の進捗現状についての説明を受けた後、入構管理ビル、熱交換器(SRU)、中央制御室、発電所外周、極L3廃棄物の埋設予定地を見学しました。一行にとって、東海村での幅広い研究開発活動を知る機会となりました。

 
 5月25日(木)は、午前中にJAEA敦賀事業本部にあるレーザー共同研究所、午後に原子炉廃止措置研究開発センター・ふげんを見学しました。レーザー共同研究所では、村松主任研究員より、一般のデコミッショニングと福島第一原子力発電所の廃炉で活用しているレーザー技術の紹介を受け、参加者は興味深そうな様子で説明を熱心に聞いていました。ふげんでは、井口副所長から概要説明の後、タービン建屋、原子炉補助建屋、原子炉建屋、中央制御室を実際に見学することができました。現場では、専用の除染装置が据付られており、廃棄物が放射能レベルによって色分けされて、管理されていました。参加者からは、廃炉の技術や工程について高い関心が示され、質疑応答も活発に行われました。

 
 最終日の5月26日(金)には、関西電力の美浜発電所を訪問しました。既に廃炉が決まっている美浜1-2号機は韓国で初めて廃炉となった古里1号機と同じ加圧水型原子炉(PWR)であることから、直接吉川運営統括長をはじめとする美浜発電所の廃炉チームの担当者と意見交換することができ、参加者全員にとって大変有意義なものとなりました。

 今回の訪問での視察や専門家との意見交換を通じて、参加者は廃止措置技術と施設の見学に新鮮な印象を受けている様子でした。各訪問施設の丁寧な対応に大変満足し、これから廃止措置作業を開始する韓国にとって大変有益な機会であったとの感謝の意が韓国側から表されました。

お問い合わせ先:国際部 TEL:03-6256-9313(直通)

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