[原子力産業新聞] 1999年12月9日 第2016号 <1面>

日本原燃、六ヶ所村再処理事業を開始

2004年度から処理

日本原燃は3日、科学技術庁長官から使用済み燃料受入・貯蔵施設に係わる使用前検査の合格証の交付を受けたことから、同日付けで再処理事業の開始の届け出を行った。

国による合格証は東電、四電、九電からの計32トンの試験用使用済み燃料を受入れ、燃焼度計測装置の校正試験の結果、問題ないことから交付されたもの。この届け出により、同社の再処理事業が始まったわけだが、実際は本格的な使用済み燃料の受入れには青森県や六ヶ所村などとの安全協定の締結が必要になる。

一方、原燃は同日、使用済み燃料の取得計画と予定再処理数量の見通しを明らかにした。それによると、使用済み燃料は今年度は74トン受入れる。また再処理は2004年度の210トンからスタート。徐々に数量を増加させ、2008年度からは最大処理用800トンを目指すとしている。


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