[原子力産業新聞] 1999年12月23日 第2018号 <3面>

[中国] 2000年問題の影響なし

中国国防科学技術工業委員会は11月30日にコンピューターの2000年問題解決会議を開催し、「この問題によって中国の原子力発電所が爆発事故や放射能漏れ事故を起こすことはない」と明言した。

核工業や宇宙、航空、船舶、兵器などの業種における2000年問題を非常に重要視する同委では指導部会を設置し、所属する十大軍需企業集団と「コンピューター2000年問題解決責任書」を取り交わしたほか、各集団公司も集団に所属する事業体と責任書を交わした。

また、今年8月下旬から11月初旬までの間に、専門家を組織して五軍需業種の92の重点単位を検査するとともに科学研究・生産・生活を正常に進めるための効果的な措置を講じている。なかでも原子力発電所、衛星、民間船舶などでは、運営に影響が出ないよう、問題の円滑な解決が図られており、同委では特に秦山原子力発電所での作業は国際原子力機関の専門家からも評価されていると述べた。(中国通信)


Copyright (C) 1999 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM,INC. All rights Reserved.