[原子力産業新聞] 2000年1月20日 第2021号 <2面>

[展示] 魅惑のウランガラス

堀江さんコレクション、JNC東海に

薄暗い室内でほのかな赤、黄、緑など多彩な色で浮かび上がるグラス。実はこれはウランで作られたガラス。

このウランガラスに魅せられたのがサイクル機構・東海事業所の堀江水明研究主幹だ。欧米諸国の骨董屋等を回って収集したガラスは90点にのぼる。この魅惑的な光を放つガラス工芸は東海事業所内の一画に展示されている。

ウランガラスは少量のウランを着色剤に用いた色ガラス。これに銅やコバルトを混ぜると色々な色彩にでき、淡い光の中で柔らかに輝く。ウランガラスは戦前から欧米を中心に工芸品や日常品として愛好されてきた。もちろん、放射線はラドン温泉以下で、人体には全く影響はない。海外の原子力発電所の展示館でも展示コーナーが設けられている所もある。

東海事業所に展示してあるウランガラスを見たい方は同所・環境保全・研究開発センター・先進リサイクル研究開発部の堀江さん(電話 029-282-1111代表)まで連絡を。


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