[原子力産業新聞] 2000年1月27日 第2022号 <2面>

[原子力委員会] FBR実用化研究の現状を報告

 原子力委員会の長期計画策定会議第三分科会(座長・鈴木篤之東大大学院工学系研究科教授、西澤潤一岩手県立大学長)が17日開かれ、核燃料サイクル開発機構から高速増殖炉(FBR)サイクルの実用化戦略調査研究の現在の進捗状況が、また事務局からFBR関連技術の国際協力の現状がそれぞれ報告された。

 まず、野田宏サイクル機構FBRサイクル開発推進部長は、去年7月にスタートしたFBRサイクル実用化戦略調査研究の状況を説明した。その中で、2000年度までの「フェーズI」と2005年度までの「フェーズII」からなる同研究のうち、現在の「フェーズI」途中段階では、実用化候補概念を抽出する検討を行っており、2年間で成果を挙げるべく炉心、FBRプラントシステム、燃料サイクルシステムについて並行して、全体整合性に配慮し互いにフィードバックをかけながら進めていることなどを述べた。その上で、FBR実用化を推進するため、要素技術を統合しつつ発電プラントとしての技術的知見等を蓄積することが必要との考えに立ち、「もんじゅ」の運転で得られる発電システムとしての経験がどのような炉型にも重要とみて、その早期の運転再開を訴えた。

 これに対し、委員からはこれまで実用化に至らなかった開発概念が多々あったことから、今後は技術開発の論理からだけではなく社会の二ーズを踏まえて研究開発を行う必要を指摘し、加えて将来エネルギー需要が増大する開発徐上国を念頭に世界で通用する原子力技術を目標として進めるべきとの意見があった。


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