[原子力産業新聞] 2000年2月3日 第2023号 <3面>

[ドイツ] 政府、使用済み燃料輸送を解禁

 ドイツ原子力産業会議が伝えたところによると、独政府の連邦放射線防護局(BrS)は1月26日、原子力発電所から申請されていた国内の貯蔵施設までの使用済み燃料輸送5件に対して認可を発給した。国外への輸送については禁止措置はまだ解かれていない。

 今回許されたのはオランダとの国境付近・アーハウスにある集中貯蔵施設までの輸送で、ビブリス、ネッカーの両原子発電所からの各2件、フィリップスブルク発電所からの1件となっている。

 シュレーダー首相は昨年夏に頓挫した原子力産業界代表との脱原子力協議再開を2月4日に計画していることから、独原産では今回の国内輸送認可には協議再開を控えた政府側からの誠意を示す意図があったと受けとめている。

 シュレーダー首相はまた、この一週間ほど前に連立政権を構成する社会民主党と緑の党の双方と意見交換を行い、脱原子力協議で国内原子炉の完全な閉鎖を産業界が受け入れない場合は稼働中の原子炉19基すべてに30年の運転期間制限を設けることで合意に達したと伝えられている。しかし、原子力産業界の方でも強制的な早期閉鎖には徹底的に戦うとの立場を崩していない。


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