[原子力産業新聞] 2000年2月3日 第2023号 <3面>

エクルンドIAEA元事務局長が逝去

 60年代から20年間にわたって国際原子力機関(IAEA)の事務局長として世界レベルの原子力平和利用推進に貢献したシグヴァード・A・エクルンド博士(=写真)が1月30日、オーストリアのウィーンで死去した。エクルンド博士がIAEAの2代目事務局長に就任したのは1961年12月1日。以来、81年11月31日に退任するまでの5期、その指導者として卓越した手腕と思慮に富んだ判断力でIAEAを牽引した。

 1911年にスウェーデンのキルナで生まれる。46年にウプサラ大学から原子物理学の博士号を取得。ノーベル物理学研究所や国防研究所の研究員を経て、スウェーデンのABアトム・エネルギー社の要職を歴任する。57年には第1回原子カの平和利用に関する国連国際会議の事務局長も務めた。


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