[原子力産業新聞] 2000年2月3日 第2023号 <4面>

[原子力発電所の運転実績] 1月の設備利用率76.3%に

 日本原子力産業会議の調べによると、2000年1月のわが国の原子力発電所(「ふげん」を含む)の運転実績は、設備利用率76.3%、時間稼働率(1)76.4%、時間稼働率(2)76.6%を記録した。

 期間中、定検に伴う停止を終えて発電を開始したユニットは、日本原子力発電敦賀2号機(28日)、と九州電力の玄海1号機(14日)の2基。一方で定検入りに伴い停止したものは、東北電力の女川1号機(17日)、中部電力の浜岡4号機(17日)の2基で、前月の稼働状況(設備利用率82.2%、時間稼働率(1)80.7%、時間稼働率(2)82.3%)を下回る結果となったが、特に目立ったトラブルは見られず、利用率100%を記録したユニットは34基を超えた。また、昨年同期の設備利用率81.6%、時間稼働率(1)81.3%、時間稼働率(2)82.3%に比較して、低い水準にとどまった。

 今期フル稼働の核燃料サイクル開発機構の「ふげん」だが、昨年1月に発生した圧力管シールプラグの機能低下等により、約1か月半発電を停止したことから、1月下旬に予定していた今年度計画停止は3月中旬から、発電再開は4月上旬からとなった。停止期間の新燃料交換体数は、使用済み燃料プールの余裕を考慮し16本の計画。炉型別の平均設備利用率は、BWR(ABWRを含む28基、2,555万1,000キロワット)73.0%、PWR(23基、1,936万6,000キロワット)、80.5%で、ATR(「ふげん」16万5,000キロワット)100%。また電力会社別の平均設備利用率は、原電(3基、261万7,000キロワット)2.9%、北海道電力(2基、115万8,000キロワット)100%、東北電力(2基、134万9,000キロワット)81.1%、東京電カ(17基、1,730万8,000キロワット)78.2%、中部電力(4基、361万7,000キロワット)60.6%、北陸電力一(1基、54万キロワット)100%、関西電力(11基、976万8,000キロワット)96.5%、中国電力(2基、128万キロワット)100%、四国電力(3基、202万2,000キロワット)55.9%、九州電力(6基、525万8,000キロワット)72.1%などとなった。


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