[原子力産業新聞] 2000年2月10日 第2024号 <1面>

[英・貿易産業省] 英当局、遺憾の意

 英国BNFL社において、関西電力・高浜発電所3・4号機用ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料データに不正が行われた問題について、英国貿易産業省(DTI)のアナ・ウォーカーエネルギー局長および保健安全執行部原子力施設検査局(NII)のローレンス・ウイリアムズ首席検査官の両名が7日、通産省・資源エネルギー庁を訪れ、同問題について行っている両組織の調査状況の説明を行った。

 訪省したウォーカー局長は、英国政府からの遺憾の意を日本側へ伝えるとともに、BNFL社に代わって陳謝の意を表明。日本側から対応に当たった河野資源エネルギー庁長官は、「不正という問題を抱えて、日英の原子力関係を、いかにしてかつての順調な協力関係に戻すかが課題だ」と述べ、今後の方向性を示した。

 会談は午前10時半から開始され、昼食をはさんで約6時間にわたって行われたが、調査結果の公表の前に、原子力規制当局に対して英国政府が説明を行うのは異例の事。詳しい内容についての発表は行われていないが、英国側は、調査結果を近々に公表するとしている。


Copyright (C) 2000 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.