[原子力産業新聞] 2000年2月10日 第2024号 <1面>

[科学技術庁] ジェー・シー・オーの事業許可取消しへ

 科学技術庁は3日、昨年9月に臨界事故を起こしたジェー・シー・オー(JCO)を、原子炉等規制法違反に基づき核燃料加工事業許可の取り消し処分とする方針を発表した。同法に基づく取り消し処分は初めて。

 JCOはステンレス容器(いわゆるバケツ)を使用してウラン化合物を大量注入するなどの作業工程の無許可変更、保安規定違反があったことから、炉規法規定により今回の処分方針となったもの。同法による行政処分は、「もんじゅ」ナトリワム漏洩などでこれまで3件の前例がある。

 なお、本件に係わる聴聞会が公開で3月13日に科技庁内で行われる。ここでの利害関係人の意見陳述・傍聴希望、その他間合せは原子力安全局核燃料規制課ア(電話03−3581−5271)まで。


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