[原子力産業新聞] 2000年2月10日 第2024号 <3面>

[スロバキア] 外国資本導入も検討

 スロバキアのL・ハラク経済相は1月17日、政府の保証があればモホフチェ3、4号機(各44万キロワット、VVER)を完成させるために外国資本の導入も検討していることを明らかにした。

 スロバキアは昨年9月29日、欧州連合(EU)への加盟交渉開始と引き替えに、旧ソ連型原子炉である古いボフニチェ原子力発電所1、2号機(各43万キロワット、VVER)をそれぞれ2006年と2008年に早期閉鎖する方針を決定。98年に比較的新しい型のモホフチェ1号機が運開したのに続き、昨年12月には同2号機が初臨界に達したが、ボフニチェ発電所の2基を閉鎖した後の電力供給に不安が残ることから、計画段階で止まっている3、4号機をどうしても完成させる必要があるとの意見が国営竜力を含め関係閣僚の間でも強まっていたもの。

 しかし、これらの完成には510億クラウン(1,280億円)が必要との試算結果もあり、一部を外国資本で賄うとしても政府としての結論が出るにはまだ時間がかかるとの見方が有力だ。


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