[原子力産業新聞] 2000年2月10日 第2024号 <5面>

[サイクル機構] 受入れ装置設置へ

 サイクル機構が昨年末にJCOの転換試験棟内から回収されたウラン溶液を東海事業所の、再処理施設内に一時保管するための再処理施設設置変更申請を科学技術庁に行った件について、科学技術庁は1月27日、安全性に問題ないとして同日付けで原子力安全委員会にダブルチェック諮問した。受け入れるウラン溶液は約20キログラム(濃縮度20%未満)。ウラン溶液はまず、再処理施設まで搬入し、付属施設である小型試験設備の調整槽に受人れる。ここでウラン濃度を硝酸を用いて希釈し、分析によりウラン濃度を確認する。その後分析所の中間貯槽へ送り、再処理できるようになるまで保管する。小型試験設備は新設するが、受入れ装置(収納容器保管ドラム)は形状制限によって臨界が起こらないようにする。また保管する分析所の中間貯槽はどんな形状・量でも臨界が起こらないようにする。


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