[原子力産業新聞] 2000年3月9日 第2028号 <1面>

[JCO] 事業許可取消し処分受入れへ

 ジェー・シー・オーは2月25日、加工事業許可取り消し処分方針を受け入れることとし、科学技術庁に対して、今後の業務内容を示した企業行動計画を提出した。

 業務執行体制については、社長・所長を交代し、新体制のもとで事故処理のみを行うものとして、現場の安全管理や地域住民への補償・健康ケア等に取り組む。また余剰人員については、親会社の住友金属鉱山等に受け入れの要請をする。補償等についても、親会社の支援を仰ぎ年度内解決に向け最大限努力し、地元産品の購入にも対処している。

 現場の安全管理に際しては、それのみを目的とする使用許可を受けて新体制のもと実施。具体的には、現在同社に貯蔵されているウラン在庫約260トンを関係者に引き渡すよう、4月から9月にかけて搬出する計画。その他、第1、2加工施設について再転換設備機能を封印、転換試験棟も除染、設備解体により再び稼働できないような措置を図り、発生する廃棄物も安全に管理するなどとしている。


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