[原子力産業新聞] 2000年4月6日 第2032号 <4面>

[原産] 99年度の利用率80.0%に

 日本原子力産業会議の調べによると、99年度のわが国の原子力発電所(「ふげん」を含む)の運転実績は、設備利用率80.0%と、かろうじて8割台には達したものの、定検・トラブルによる停止がやや多かったことなどから、98年度の84.2%よリも下がる結果となった。その他、総発電電力量約3億2000メガワット時、総稼働時間約36万時間、時間稼働率@79.5%、時間稼働率A80.5%(いずれも「ふげん」を含む)といった稼働状況だった。また、年度を通じて、利用率100%を記録したユニットは6基だった。

 一方、3月は利用率84.4%、時間稼働率@83.1%、時間稼働率A84.9%、とやや低迷気味だった前月から持ち直す恰好となった。

 今期、定検により発電を停止していたユニットで併入されたのは、日本原子力発電の東海第二(21日)、東京電力の福島第二3号機(4日)、中部電力の浜岡4号機(6日)、九州電力の玄海4号機(4日)の計4基。また、定検のため停止したのは関西亀力の大飯2号機(10日)のただ1基。

 核燃料サイクル開発機構の「ふげん」は11日に計画停止に入り、燃料取り替え、機器・弁類の点検、蓄積放射能量の調査等が実施された。

 3月の平均設備利用率を炉型別に見ると、BWR(ABWRを含む28基、2555万1000キロワット)82.7%、PWR(23基、1936万6000キロワット)87.1%となっている。また、電力会社別の平均設備利用率は、原電(3基、261万7000キロワット)57.4%、北海道電力(2基、115万8000キロワット)100%、東北電力(2基、134万9000キロワット)84.9%、東京電力(17基、1758万8000キロワット)88.3%、中部電力(4基、361万7000)70.5%、北陸電力(1基、54万キロワット)1000%、関西電力(11基、976万8000キロワット)82.5%、中国電力(2基、128万キロワット)100%、四国電力(3基、222万キロワット)100%、九州電力(6基、525万8000キロワット)85.2%、サイクル機構の「ふげん」は33.7%となった。


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