[原子力産業新聞] 2000年4月20日 第2034号 <5面>

[千代田テクノル] RT製造・販売を開始

千代田テクノルは、日本原子力研究所からラジオアイソトープ製造事業を継承し、今年度から医療用および工業用RT線源の製造・販売を開始する。3月27日に都内で調印式が行われた。

日本原子力研究所では95年の閣議決定を受け、これまで行ってきたRTの製造頒布事業の合理化を進めてきたが昨年9月、官報に同事業を99年度末を目処に民間に移転することを公布。これを受けて千代田テクノルは移転先企業として申し込み、11月に移転先候補企業として決定され、このほど正式な調印に至った。

対象となるR1製品は医療用イリジウ192、同金198、同ガドリウム153。なお工業用RT製造技術については製造に必要な周辺技術および関連情報の提供も含まれる。同社では関係官庁の許認可が降り次第、従来から行っているAEAテクノロジー社をはじめとする海外からの工業・医療用線源の輸入販売と併せて、これまでの放射線利用と防護のほかに新たな利用分野の線源提供を推進していくとしている。

本件に関する問合せは、千代田テクノル・アイソトープ事業部山本武夫執行役員事業部長(電話03−3816−7965)まで。


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