[原子力産業新聞] 2000年5月25日 第2039号 <3面>

[中国電力公司] 99年の利益、86億元に

送電網整備が進展

中国の国家電力公司は4月25日、昨年1年間の利益総額が86億7,000万元(1,122億7,650万円)に達したと発表した。

昨年、同公司は595億元(7,700億円)を投資して都市・農村電力網の建設と改造工事を積極的に進めた。これにより送電損失は平均8ポイント低下。東北−華北電力網接続工事の着工や三峡送変電工事の順調な進捗からも示されるように広域電力網間の接続は大きく進展している。同公司の資産価値維持・増加率は101.96%となり、予算を0.22ポイント上回ったことから、昨年末現在の公司系列の資産総額は8,735億8,000万元(11兆3,000億円)に達した。電力網関係で費やした総投資額は過去最高の855億元(1兆1,000億円)に上っている。

このほか同公司は昨年、通常火力発電所の着工を厳しく抑えるとともに西部の水力発電開発を加速するなど、環境保全型で国産化された電力プロジェクトを積極的に展開。クリーン石炭燃焼モデル・プロジェクトや超臨界ユニット、原子力発電所の国産化プロジェクト事前準備作業も大きな進展を収めた。

電力公司の2000年の業務目標と任務は、@前年比6%増の8,450億kWhの電力販売達成A86億元の利益獲得B310万kWの小型火力発電所の閉鎖および操業停止C地域電力綱間の接続工事加速−などとなっている。
(中国通信)


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