[原子力産業新聞] 2000年6月1日 第2040号 <2面>

[ペスコら共同論文] 米機械学会から表彰

旧ソ連炉検知システム

 (株)ペスコらが旧ソ連型原子炉(RBMK炉)に対する技術協力の成果をまとめた技術論文が、このほど米国ボルチモアで開催された原子力工学国際会議(ICONE-8)で「ベスト技術論文賞」に選ばれ、主催者の米国機械学会から表彰された。

 同論文は「耐高温マイクロフォンを使用した配管漏えい検知システムの開発」の成果をまとめたもので、サイクル機構、日立、ロシア・ニキエット研、レニングラード原子力発電所との連名でまとめたもの。この検知システムはペスコが科学技術庁から受託し、サイクル機構が新型転換炉用に開発したマイクロフォンによる漏えい検出スシステムをベースに、新たな分離型耐高温マイクロフォンの開発や微小漏えいの検出・流量の推定を行う信号処理システムの開発を行った。そしてレニングラード原発の原子炉一次冷却系配管に設置し、運転中の実漏えい検出試験等によりシステム性能を実証し、RBMK型炉への適用性評価を行った。論文は@システム開発Aマルチチャンネル試験−の2件のシリーズを発表。受賞対象となったのは後者の論文。


Copyright (C) 記事の無断転用を禁じます。
Copyright (C) 2000 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM,INC. All rights Reserved.