[原子力産業新聞] 2000年6月1日 第2040号 <3面>

[米国] オコニー原発、運転認可60年に延長

米国の商業炉では2例目

米国原子力規制委員会(NRC)は5月23日、デューク・パワー社のオコニー原子力発電所(1、2号機は88万7,000kW、3号機は89万3,000kW、PWR3基)の運転認可を20年延長することを許可した。米国の原子力発電所で40年の運転認可にさらに20年の更新を許されたのは今年3月のカルバートクリフス発電所に次いで2例目となる。

 デューク・パワー社がオコニー発電所の運転認可更新を正式に申請したのは98年7月のことで、それ以来NRCは、同発電所の3基についてこれまでの実績や性能を審査した結果、さらに20年の安全操業が可能との判断を下したもの。最初の運転認可で2013年に予定されていた1、2号機の認可期限は2033年に、2014年に期限切れの予定だった同3号機については2034年までの運転が可能になった。バブコック&ウィルコックス社製の3基はこれまでに4,250億kWh以上を発電。国内の電力供給に貢献している。

 米原子力エネルギー協会のJ.コルビン理事長は今回の認可更新を「安全で効率的な運転を心掛けてきたオコニー発電所職員達の努力が正しく評価された証拠」と歓迎。米国で稼働する全103基の原子炉の3分の1で所有者達が同様の認可更新を検討している事実に触れ、「今後さらに後続の原子炉で認可更新が許され、米国における原子力発電の有用性とエネルギー・ミックスの中で果たす役割の大きさが実証されることになるだろう」と明言した。


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