[原子力産業新聞] 2000年6月15日 第2042号 <3面>

[IAEA] 世界の原子力開発データを訂正

 3月に昨年末現在の世界の原子力発電所開発状況で集計結果を発表した国際原子力機関(IAEA)が、4月25日付けでデータに若干の修正を加えていたことが明らかになった。

 修正されたのは99年末に世界で稼働中、および建設中だった原子炉の数。3月の発表時点でで436基だった稼働中原子炉はドイツで1基、ウクライナで2基分削減して合計433基に。また、ロシアで建設中だった原子炉数を1基減らし、建設中の合計は37基になった。

 IAEAは具体的な訂正理由を提示していないが、年間を通じて停止状態にあった原子炉、あるいは実質的な建設作業の進展が見られなかったものを集計からはずしたと見られている。昨年、新規に送電網に接続された原子炉数と新たに着工した原子炉の数に変更はなく、それぞれ4基と7基のままになっている。

 世界の原子力発電所による総発電電力量についてはパキスタンとスロベニアのデータが下万修正、米国とメキシコのデータが上方修正されており、結果的に3月の公表実績より65億3,000万kWh増しの2兆4,011億6,000万kWhとなった。


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