[原子力産業新聞] 2000年7月13日 第2046号 <3面>

[エンタジー社/フラマトム社] 運転認可更新サービスで提携

 米国のエンタジー・ニュークリア社とフランスのフラマトム・テクノロジーズ社は6月22日、米国における原子力発電所の運転認可更新手続きサービスで協力していくとの了解覚書(MOU)に調印した。

 この提携についてエンタジー社のR.ハッチンソン副社長は、「運転認可の更新手続きで専門的な助力を必要とする原発所有会社に対して際立ったサービスを提供できる」と強調。「米国では2番目の規模を持つ原子力発電会社であるエンタジー社の広範なノウハウとフラマトム社の確かで専門的な知見、特にPWRに関する技術が大いに役に立つはずだ」との認識を表明した。

 ニューオリンズを本拠地とするエタンジー社は国内で五つの原子炉を所有。これに加えて昨年7月には、米国の原子力発電所売買としては初めて競争入札方式でボストン・エジソン社のピルグリム発電所を購入した。最近ではニューヨーク電力公社からインディアンポイント3号機とフィッツパトリック発電所を購入することで合意している。

 もう一方のフラマトム・テクノロジーズ社は米国で数々の原子力発電会社に認可更新やエンジニアリングに関するサービスを提供してきた。また、米国エネルギー省やその他の産業に対しても多くの製品やサービスを供給している。

 米国原子力規制委員会(NRC)は今年に入ってすでに二つの原子力発電所で運転認可の20年延長を承認。米原子力エネルギー協会(NEI)ではさらに、2003年までに稼働中の原子炉103基のうち3分の1で運転認可更新を申請すると予想している。


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