[原子力産業新聞] 2000年7月20日 第2047号 <3面>

[欧州復興開発銀行] イグナリナ1号機で閉鎖準備金を融資へ

 欧州復興開発銀行(EBRD)は6月22日、リトアニアのイグナリナ原子力発電所1号機(150万kW、RBMK)を2005年までに閉鎖する準備作業資金として差し当たって2億ユーロ(202億円)を融資することになったことを明らかにした。

 これは前日までの2日間、リトアニアの首都ビリニュス郊外で開催されていた同発電所閉鎖に伴う資金援助に関する協議で合意されたもの。EBRD原子力安全関連融資部のラーソン部長によると、融資額は今後10年間の総計で5億ユーロ(505億円)に達する予定で、その大部分が欧州連合(EU)諸国からの拠出になると述べた。

 同国のA.クビリウス首相はイグナリナ発電所の閉鎖について、「リトアニアがEUに加盟する交渉を開始するために下した決断だ」とコメントしている。


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