[原子力産業新聞] 2000年7月20日 第2047号 <3面>

[米濃縮会社] SILEX法にさらに資金援助

 米濃縮会社(USEC)は6月26日、オーストラリアのSILEXシステムズ社にSILEXレーザー濃縮研究開発支援費250万ドル(2億7,000万円)を供与した。

 これは豪州から米国への同濃縮技術の移転を可能にする二国間協定が発効したのに伴う措置。SILEXシステムズ社による同濃縮法に関する研究開発は基本的なパラメータの取得など第一段階の作業が終了し、いよいよ次の研究段階に入るところ。同濃縮技術の商業利用に関する独占権を所有するUSECは、今年1月にはすでに第1回目の資金援助として250万ドルの支払いを済ませていた。

 USECは現在採用しているガス拡散法に代わり得る合理的な濃縮技術模索の一環として、SILEX法の研究開発を支援。この方法は電力消費量が少ないため、開発に成功すれば現在の濃縮コストを押し上げている電気代を大幅に削減できる見込みだ。


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