[原子力産業新聞] 2000年8月3日 第2049号 <1面>

[電源立地促進功労者] 総理大臣表彰に細川志賀町長

志賀1、2号機建設に多大な貢献

政府は7月27日、首相官邸で2000年度の電源立地促進功労者表彰を行った。

この制度は82年度から実施されているもので、今年度内閣総理大臣表影は、北陸電力の志賀原子力発電所1、2号機の新・増設への多大な貢献が認められた細川義雄石川県志賀町長が受賞。通商産業大臣表彰は、東北電力の東通原子力発電所1号機の新設への功労が評価された伊勢田芳美青森県東通村議会議長、中部電力の浜岡原子力発電所5号機増設への貢献により沖千壽男静岡県浜岡町議会議長が受賞したほか、依田吉郎長野県南相木村長が受賞した。

冒頭、式辞を述べた平沼赳夫通産大臣は、昨年の JCO 臨界事故などの影響で「エネルギーの中で重要な位置を占める原子力を取り巻く状況も変化してきている」と、原子力界の現状認識を示した後、原子力災害対策特別措置法の制定や、来年の省庁再編により、経済産業省内に原子力安全・保安院が設置されることなどを挙げ、来世紀へ向けた原子力安全対策に「万全な体制を構築していく所存だ」と決意を表明。また発電所立地地域との共生実現については、各種地域振興策を通じて、「重要な課題として取り組んでいる」とした。

また同相は、「地元の協力なくして電源立地はあり得ない」と述べ、受賞者に対して「地元のリーダーとして電源立地へのご理解とご協力を頂くなど顕著なご功績を挙げられた」と感謝の意を示すとともに、その労をねぎらった。

引き続き行われた表彰では、森喜朗首相および平沼赳夫通産相から各受賞者に、感謝状と記念品が手渡された。

最後に挨拶を行った森首相は、わが国の目指すべき姿として首相就任以来掲げていた目標の一つである「心の豊かな美しい国」の実現には、環境問題への取り組みが重要だとし、環境問題の少ない原子力発電には、同問題を解決する手段として「高く期待が寄せられている」と述べた。

首相は JCO 臨界事故にも言及し、同事故を「誠に遺憾だ」とするとともに「言うまでもなく、原子力は安全確保が大前提だ。今後とも万全の策を講じていく」と述べ、国を挙げて原子力安全確保に取り組んでいく決意を示した。

また首相は、原子力発電を始めとする電源開発の推進は「地元住民の皆さまのご理解とご協力なしには成り立たない」ことから、受賞者に対しては「電源立地施策に深くご理解を示され、卓越した指導力をもって地域生活と調和のとれた電源立地にご尽力された」と述べ、その功績を讃えるとともに、「今後ともわが国のエネルギー政策および電源立地政策に対する一層のご理解、ご協力をお願いする」と、これからの更なる活躍に期待の念を表明した。


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