[原子力産業新聞] 2000年10月5日 第2057号 <2面>

[通産省] 台湾原子力問題は「日本に影響なし」

通産事務次官が会見

通産省の広瀬勝貞事務次官は2日の会見で、台湾経済部 (通産省に相当) が、現在同国に建設中の第4 (龍門) 原子力発電所建設中止を進言したことに関して、「台湾当局内の議論であるので、特にコメントするつもりはない」と述べ、同問題は台湾の国内問題であるとの認識を示すとともに、「日本の脆弱なエネルギー供給構造の中で、どうやって効率的・安定的なエネルギー供給を図って行くかを考えると、原子力というのは大変重要なエネルギー源と考えている」と、この問題により、日本の原子力発電政策が影響を受けることのないことを強調した。

さらに、日本企業が第4原発に機器を供給することについて同次官は、「現に輸出承認の申請は (通産省に) 来ている。厳格に法に基づいての審査をしていくことになると思う」とした。


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