[原子力産業新聞] 2000年10月12日 第2058号 <3面>

[米国] NEI、追跡調査で「原子力支持派が増加」確認

環境メリットを強調

米原子力エネルギー協会 (NEI) の調べによると、原子力発電の環境保全面での長所について情報を与えると世論調査における原子力支持派の確割が確実に増加することが確認された。

NEI は原子力に対する一般大衆の意見動向を調べるため、近年は追跡調査の形式で500名の大卒者を対象に適宜調査を実施。その際、「原子力発電は温室効果ガスおよびその他の大気汚染物質を出さない」と言う事実を一言付け加えただけで、61%だった原子力支持者の割合が2回の追跡調査の合計で14ポイント増加したことを明らかにした。これに伴い、強硬な反原子力派の割合も12%から7%に減少。また、ほかの化石燃料発電と同様、CO2 を出さないことに対する現実的な見返りが原子力にも与えられるべきだと73%が回答したと伝えている。

さらに使用済み燃料の管理については、75%という大多数が「もしユッカマウンテンの適性が確証されたのなら、クリントン大統領は処分場の建設を承認すべきだ」と答えている。


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