[原子力産業新聞] 2000年11月2日 第2061号 <2面>

[発電技検] 第13回報告と講演の会

発電設備技術検査協会は10月30日、東京・千代田区の経団連会館で「第13回報告と講演の会」を開催した。

創立30周年を迎えた周協会では、原子力発電所をはじめとする発電設備の検査、技術サービス業務等に加えて、今年4月に高経年化技術センターを設律するなどして高経年プラントに対する技術的対応を含めた新業務を開始している。坂東茂専務理事は「発電技検の近況とこれから」について業務報告し、効率的に業務の推進とともに、規制合理化に対応した業務の重点化をはかるなどの考えを述べた。

また三角逸郎常務理事は、同協会が指定検査機関として行っている使用安全管理審査や溶接前安全管理審査等の安全管理業務について、特に (1) 品質 (2) 納期 (3) 価格の3点を重視して公平・公正な審査をめざすなどの方向性を示した。このほか、「英国における廃止措置規制に関する調査結果」や発電プラントの余寿命評価プログラムの開発など含めた「設備診断技術実証試験」の概要、設備運用の高度化の観点から重要な「運転中検査技術開発」などについての研究成果報告が行われた。

また報告の後、「原子力安全−21世紀への課題」と題して原子力安全研究協会の内田秀雄理事長が特別講演を行った。


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