[原子力産業新聞] 2000年11月9日 第2062号 <1面>

[使用済み燃料] 本格輸送に備え東海第二などへキャスクが搬入

茨城県・東海村の日本原子力発電東海第二発電所に4日、日本原燃六ヶ所村・再処理工場へ使用済み燃料を輸送するための輸送容器 (キャスク) が搬入された。

搬入されたキャスクは、長さ6.4メートル、直径2.4メートルのもの2基。当初は2日に搬入の予定だったが、天候不良のために4日にずれ込んだ。

10月12日に日本原燃と青森県および六ヶ所村が安全協定を締結したことから、全国の原子力発電所の使用済み燃料が日本原燃・六ヶ所村再処理工場へ運び込まれる準備が整ったことを受け、電力各社では日本原子力発電・東海第二発電所と東京電力・福島第二原子力発電所を皮切りに、早ければ来月中にも輸送を開始するものと見られている。なお、福島第二原子力発電所にはすでに、前月31日にキャスクの搬入が行われている。


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