[原子力産業新聞] 2000年11月9日 第2062号 <2面>

[NSネット] 東海第二でレビュー

日本原子力発電は7日、同社の東海第二発電所において、14日〜17日の日程で、ニュークリアセイフティーネットワーク (NSネット) の相互評価 (ピアレビュー) が行われると発表した。

ピアレビューは、東海村・JCO 施設の臨界事故を教訓として、原子力の安全文化の共有化・向上を図ることにより、原子力に対する信頼を回復するために関係する35の企業および研究機関で昨年12月に設立した NS ネットの活動の柱となる制度。原子力安全に関する会員間の共通課題について、会員の専門家により構成したチームが会員の事業所を相互訪問し、課題の摘出および良好事例の水平展開などを実施する「相互評価」を行う。

今回、ピアレビューの対象となる東海第二発電所には、東芝、核燃料サイクル機構、原子燃料工業、日本原燃、北陸電力、NS ネットの6名からなるレビューチームが訪れ、4日間の日程で組織・運営、緊急時対策、教育訓練、運転・保守、放射線防護などについて評価を実施する予定。結果については同ネットホームページ (http://www.nsnet.gr.jp) で公開される。

なお東海第二以降のピアレビューについては、次回に予定されている九州電力・玄海原子力発電所を含め、年度内に計4か所の原子力発電所で行われることとなっている。


Copyright (C) 2000 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.
Copyright (C) 記事の無断転用を禁じます。