[原子力産業新聞] 2000年11月16日 第2063号 <1面>

[北海道電力] 泊3号機増設、設置許可を申請

北海道電力は15日、泊発電所3号機 (PWR、91万2,000kW、2008年運開予定) 増設に係わる原子炉設置変更許可申請を、通産大臣に提出した。

この申請は原子炉等規制法に基づき行われるもので、原子炉の形式、熱出力、基数、原子炉およびその付属施設の位置、構造および装備などの事項について記載がされており、同計画は今後、これをもとに国の安全審査を受けることとなる。

泊発電所3号機は、炉型は既存機と同じ加圧水型軽水炉 (PWR) ながら、出力は約1.6倍の91万2,000kW となる計画。北電では2003年4月の着工、2008年12月の営業運転開始を目指している。建設費は約2,900億円。

98年7月に地元に対して申し入れが行われた同増設計画は、99年6月の第一次公開ヒアリング開催されるなど、増設に向けた準備は着々と進められてきた。今年に入ってからは3月に、堀達也知事が住民の生の意見を聴き、判断可否の材料にしようということで行われた全国初の試み「道民の意見を聴く会」も開催された。同知事はそこで出された意見なども参考にした結果、9月に増設計画の受入れを正式に表明。翌10月に開かれた第144回電源開発調整審議会に上程している。


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