[原子力産業新聞] 2000年11月16日 第2063号 <2面>

[資源エネ庁/自治体] プルサーマル利用めぐり、柏崎で説明会開催

東京電力の柏崎刈羽原子力発電所で行う計画のプルサーマル (MOX 燃料の使用) の品質管理状況を地元で説明するため、通産省資源エネルギー庁と新潟県・柏崎市・刈羽村が主催して住民説明会を8日、柏崎市産業文化会館で開催した。

関西電力高浜原発向けの MOX 燃料に品質管理データねつ造が見つかったことに関連し地元自治体等からの要望に応じて行われたもので、会では規制を行う立場として通産省が、また事業者として東京電力がそれぞれ調査結果を説明。大出厚・柏崎刈羽発電所副所長は「製造にあたったベルゴニュークリア社は製造と検査部門が明確に分かれており、データの書き換えもできない」などとして、同社の品質保証システムが不正を許容し得ない体制になっている点を強調し、関係データに関して「われわれの検査結果とも一致している」と述べた。平岡英治・資源エネ庁原子力発電安全管理課長は「東電の調査に問題はない」とした。

なお、東京電力は10月26日、柏崎刈羽3号機での来年のプルサーマル実施に向けて、装荷用 MOX 燃料28体の輸入燃料体検査を通産省に申請したところ。


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