[原子力産業新聞] 2000年11月30日 第2065号 <1面>

[原産] 年次大会準備委員会が初会合

準備委員長に吉田豊弘前大学長

日本原子力産業会議の第34回原産年次大会準備委員会の第1回会合が27日、東京・港区の原産会議室で開催された。

大会は、来年4月25日から27日の3日間、青森市文化会館で開かれる。弘前大学学長の吉田豊氏を委員長とする同委員会がテーマやプログラムの検討を開始した。

開催地については、来世紀を迎えるにあたって原子力平和利用の積極的な推進と原子燃料サイクルの確立、放射性廃棄物処分などの課題に一層積極的に取り組む必要があるとの認識のもと、地元青森県からの要請も踏まえ、燃料サイクル施設が立地し、東通、大間原子力発電所の新設が進む青森県で開催することとなった。

準備委員長の吉田豊氏は、1957年弘前大学医学部を卒業後、61年米ミネソタ大学大学院内科修了。75年より弘前大学教授、88年には医学部長に就任。96年より同大学学長をつとめている。

この日の会合で、吉田準備委員長は、「原子力は国内外ともに逆風の中にあるが、青森県を原子力平和利用の世界への発信地にしたいとの木村守男知事の意向もある。こうした期待に応えられる年次大会にしたい」と冒頭挨拶。委員からは、「青森県で開催する意味を十分に考慮してほしい。地元住民との意見交換の場があってこそ、当地で行う意義がある」「青森県の中でも原子力に対するいろいろな見方がある。大会の視点を明確にしておくべき」などといった意見が述べられた。(準備委員会名簿は2面に掲載)


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