[原子力産業新聞] 2000年11月30日 第2065号 <1面>

[原子力委員会] 新長期計画を決定

理念と政策の具体化めざす

原子力委員会は24日、新しい「原子力の研究、開発及び利用に関する長期計画」を正式に決定した。22日に長期計画策定会議の那須翔座長から長計最終案の提出を受け、委員会として長期計画に対する見解をまとめ、計画の決定としたもの。

それによると、長期計画が21世紀に向けた我々現世代の責務として、人類の更なる英知をもって将来世代に原子力に関する研究開発の成果を引き継いでいくべきことが謳われているとしている。そのうえで、原子力委員会は、長期計画に基づいて、国民1人1人が原子力を自らの問題として考え、理解を深めてもらえるよう努め、原子力平和利用堅持の理念とそのための体制について国際社会に積極的に発信していくとの方針を明示した。さらに、来年1月の省庁再編後の新原子力委員会について、企画・立案、調整、評価ならびに公聴の機能を強化し、長期計画に示された理念と政策の具体化を目指すとともに、関係省庁等から長期計画の実施状況を適時適切に聴取し、的確な状況把握と評価を行い、施策の一層積極的な展開を求めていくとの考えを示した。


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