[原子力産業新聞] 2000年11月30日 第2065号 <3面>

[EBRD] K2/R4計画への融資を勧告

欧州復興開発銀行 (EBRD) のJ.ルミエール総裁は16日、同銀行の理事会メンバーに宛てた書簡で、ウクライナで建設途中の原子力発電所を完成させる計画に2億1,500万ドル (238億円) を融資するよう勧告した。

この計画ではチェルノブイリ発電所を12月15日に永久閉鎖した後の代替電源となるフメルニツキ2号機およびロブノ4号機 (各100万kW) を完成させることになっている。EBRD 理事会は来月初頭にもこの件について正式な回答を出すと見られている。

なお、同総裁の勧告は条件付きで、(1) チェルノブイリ永久閉鎖の公式確認とその後の安全確保 (2) G7 や欧州委員会による技術支援保証 (3) 国際通貨基金によるウクライナヘの融資再開 (4) ほかの国際融資機関の同計画への参加 (5) 他の原子炉13基の安全性改善 (6) 配電会社の民営化、電気料金の値上げと言った電力部門の改革−など、となっている。


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