[原子力産業新聞] 2000年12月14日 第2067号 <2面>

[新長期計画] フォローアップ調査を実施

広く国民と意見交換

原子力委員会はこのほど、11月に策定した原子力長期計画をフォローアップするための調査を実施することを決定した。

委員会は、新長期計画の決定にあたり、来年1月からの中央省庁再編後における委員会は、企画・立案、調整、評価、および公聴の4つの機能強化を図る中で、長期計画に示された理念と政策の具体化を目指すとの考えを示した。このうち、評価機能については、現状を踏まえ、今後の原子力政策を企画・立案する上で重要と判断。今後は長期計画に沿って施策が展開されているか、長期計画の実施状況を調査、評価を行うことが必要との認識のもと、長期計画を評価することになったもの。

調査の内容としては、国内外の原子関係者だけでなく広く国民各層に対し長期計画の内容をわかりやすく説明し、意見や情報の交換を行うとともに、研究開発事業等の実施状況の把握を行うとしている。

また、長期計画の実現性を高めるための方策について、各分野ごとに専門家、学識経験者等から意見を聴取していくことも明らかにされた。

事務局側では、当面は今年度内の調査契約の中で、具体的に行うべきことを決め、決められた目標に対する結果を報告書として出してもらうとしている。次年度も継続実施するかは未確定だという。


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