[原子力産業新聞] 2000年12月21日 第2068号 <8面>

[HP開設] 「放射線と健康を考える会」

放射線の影響と安全性に関する知識の普及啓発を主な活動目的として、放射線生物分野の科学者を中心に専門家で構成する会「放射線と健康を考える会」(代表・田中靖政学習院大学教授) はこのほど、ホームページを開設し、放射線と健康に関する情報を広く一般に提供する活動を開始した。

最近の生命科学の急速な進歩にともない、(1) 国際放射線防護委員会 (ICRP) が採用している、人体への放射線防護の観点から、どんなに少ない放射線でもリスクがあるとする「しきい値なし直線仮説」には科学的根拠がなく、逆にしきい値がある (2) 少量の放射線はホルミシス効果で健康に有益である−などとして、従来の放射線に対する考え方を見直そうという動きがある。

会では、こうしたことを背景に、ホームページを開設し、一般にも理解しやすい放射線の知識の普及を図っていく考えだ。ホームページアドレスは、http://www.iips.co.jp/rah/


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