[原子力産業新聞] 2001年1月18日 第2071号 <2面>

[原子力安全委] 原子力安全研究専門部会、年次計画を策定評価へ

総合的、効率的に審議

原子力安全委員会の専門部会組織再編にともない設置された原子力安全研究専門部会は17日に初会合を開き、安全年次計画の策定や評価、安全規制への反映などに関わる審議をスタートした。

初会合となったこの日、出席した松浦祥次郎原子力安全委員長は冒頭挨拶し、「原子力の最終的な目標は従事者、一般公衆の放射線障害をいかに防ぐかということだ」としたうえで、安全研究年次計画の策定など、同部会の検討課題について「総合的かつ効率的に進めていただくようお願いしたい」と述べた。

このあと、同部会は、木村逸郎原子力安全システム研究所技術システム研究所所長を部会長に選出し、木村部会長が部会長代理に石榑顕吉埼玉工業大学先端科学研究所教授を指名した。

また、専門的な審議を効率的に行うために、原子力施設等安全研究分科会、環境放射能安全研究分科会、放射性廃棄物安全研究分科会の3つの分科会設置を決めた。

原子力安全研究に関する調査審議は、これまでの分野別に設置されていた安全研究専門部会で行われていたが、計画的かつ総合的な検討を行う体制とするため、今回発足した部会に一本化された。

同部会では、安全研究の年次計画を策定するにあたり、ニーズ等の見極め、優先的に取り組むべき課題を検討して重点分野を選別することや、各分科会からの分野別年次計画を横断的に、また総合的に検討、評価していく。


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