[原子力産業新聞] 2001年1月25日 第2072号 <2面>

[東北電力] 女川でISO取得

環境の保全活動進める

東北電力は23日、女川原子力発電所、東新潟火力発電所において、ISO 14001 の認証を取得したことを明らかにした。これにより、同社の原子力発電所 (1か所)、全火力発電所 (8か所) の計9か所のうち7か所で ISO 14001 の認証を取得したことになる。

ISO 14001 は、1996年に国際標準化機構 (ISO) が発行した環境マネジメントシステムに関する国際規格で、日本でも JIS 規格として発行されている。この規格の認証取得により環境優良事業所として客観的な評価が確保され、環境保全の推進と業務の効率化が図れることから、認証を取得する企業あるいは自治体等が増加している。

同社は、エネルギー供給事業者として、企業活動のすべてが地球環境問題に深く関わっているとの認識のもと、環境保全活動を積極的に展開しており、この取組みの一環として、今年度末までにすべての火力発電所、原子力発電所において ISO 14001 の認証取得をする方針だ。

既に ISO 14001 の認証を取得した発電所では、環境マネジメントシステムの導入を契機に、より一層の環境保全活動の充実や業務の効率化などに取組んでいる。これによって、きめ細かな運転管理による高効率運転などによる CO2 の削減、廃棄物の削減、発電所員、関係協力会社員の環境に対する意識の高揚などがはかられている。

なお、同社は環境マネジメントシステムの構築にあたり、事業として環境コンサルティング活動を実施している東北緑化環境保全の協力を得て進めている。


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